非心臓手術周術期の心臓合併症の発生率は、RCRIより高い

The Revised Cardiac Risk Index in the new millennium: a single-centre prospective cohort re-evaluation of the original variables in 9,519 consecutive elective surgical patients.
Can J Anaesth. 2013 Sep;60(9):855-63

《要約》
目的
非心臓手術において心臓合併症は死亡の主要な原因である。the Revised Cardiac Risk Index(RCRI)は術後の心臓合併症の標準的な予測方法となった。現代のデータベースでも、その6つの要素に妥当性があるか検証した。

方法
RCRIの定義も用いて、50歳以上の非心臓手術を受けた9519例を解析した。2項ロジスティック回帰モデル、ROC解析、net reclassification indexを用いてRCRIの妥当性を評価した。

結果
主要な心臓合併症はRCRIが0、1、2、≧3で、それぞれ0.5%、2.6%、7.2%、14.4%であった。RCRIのオリジナルの集団では、それぞれ0.4%、1.1%、4.6%、9.7%であった。2項ロジスティック回帰分析では、インスリンの使用(OR:1.4, 95%CI:0.7-2.6)とCr>2.0mg/dl(OR:1.7, 95%CI:0.8-3.6)は予測力を改善しなかった。残りの4つの因子の解析では、6つの因子のRCRIとAUCは一致していた(AUC=0.79)。eGFR<30ml/minの方が、Cr>2.0mg/dlよりもより良い予測因子であった。eGFRと残りの4つの因子の5因子モデルでは、AUC0.79、スコア0、1、2、≧3でそれぞれ0.5%、2.9%、7.4%、17.0%であった。

結論
RCRIと比べ、5因子モデル(ハイリスク手術、虚血性心疾患、うっ血性心不全、脳血管障害、eGFR<30ml/min)は、非心臓手術において主要な心臓合併症の予測方法として優れている。

カナダのClinical Anesthesia Information System(CAIS)からデータ収集した、50歳以上の非心臓手術を受けた症例が対象。連続症例で9519例である。

comparison
(本文より引用)

RCRIのもとデータは1999年に出たもので、少し古い。高齢化が進み、非心臓手術を受ける患者のリスクが高くなってきている。それを反映したデータである。このコホートでは、ハイリスク手術、虚血性心疾患、うっ血性心不全、脳血管障害、eGFR<30ml/minの5つの因子を用いた方が、RCRIよりも予後の予測に優れていた。