心筋vialbility評価における遅延造影MRIの有用性

The Use of Contrast-Enhanced Magneetic Resonance Imaging to Identify Reversible Myocardial Dysfunction
NEJM 2000;343:1445-53

〇introduction
冠動脈疾患で血行再建が予定されている患者を対象に、造影MRIが血行再建後の壁運動改善の予測因子になりえるかについて検討。

〇Patient
左室壁運動異常を伴った冠動脈疾患患者で、血行再建が予定されている患者61人が対象。
除外基準:不安定狭心症、NYHAclassⅣの心不全、MRIが禁忌

  • 61人のうち、9人が血行再建されず、2人が血行再建前にCMRがされていない。
  • 50人のうち、41人は血行再建後にCMRをやった(CABG:27人、PCI:14人)
  • 9人はやっていない(死亡:1人、フォローアップ不能:2人、ペースメーカ留置:2人、拒否:4人)

〇segmentの定義
短軸像で12segmentに分けて、それぞれのsegmentについて、壁厚(壁運動もしくは収縮性)と造影の程度を評価した。
造影の程度に関しては、以下の5段階に分類した。
 0:no hyperenhancement
 1:1-25%
 2:26-50%
 3:51-75%
 4:76-100%

〇Results
合計で2093segmentあり、そのうち804segmentで壁運動異常を、694segmentでhyperenhancementを認めた。
425/804segmentで壁運動が改善した。
Mild or moderate hypokinesiaの59%に、severe hypokinesiaの58%に、akinesia or dyskinesiaの30%に壁運動の改善がみられた。

Figure4
血行再建後の壁運動の改善は、血行再建前のhyperenhancementの程度と相関がある。

血行再建前の壁運動異常の程度によらず、造影所見の程度と壁運動改善との間には相関があった。
Viabilityのある心筋(hyperenhancementが25%以下)が多いほど、globalなEFは良くなる。