AS(大動脈弁狭窄症)での圧較差測定について

カンファで議論になったので、備忘録として。

心不全症状を伴ったASで、術前のCAGを行った。その際に、ASの圧較差を計る必要があるどうか。

ACC/AHAのguidelineでは、臨床所見と心エコー所見が一致していればclassⅢで必要がないと記載されている。

臨床所見と心エコー所見が一致しない場合、つまり心不全の原因としてASが考えられるが、エコーでは心機能正常でそれほど圧較差がない場合などは、カテーテルで圧較差を測定することが推奨されている。

長引く咳嗽

まずは、重篤な疾患を見逃さないこと。

・心不全、肺塞栓、結核、肺炎、肺癌、間質性肺炎

つまり、vitalの確認と、胸部レントゲンは必須。

次に、長引く咳嗽の中でのcommonを考える。

・咳喘息(就寝時・深夜・早朝に多い。診察中にせき込むなら気管支拡張薬の吸入をtry。アトピー咳嗽と鑑別できる)

・アトピー咳嗽(アトピーの既往、咽頭掻痒感の確認。抗ヒスタミン薬とステロイド吸入が有効)

・副鼻腔気管支症候群(気道症状だけでなく、副鼻腔症状も伴うことがあることに注意)

・逆流性食道炎(胸やけ・吞酸などの症状の確認)

・感冒後咳嗽(感冒様症状があったかどうか問診)

・薬剤性(ACE阻害薬の内服)

 

周術期におけるDES留置後のDAPT

【Perioperative managemet of antiplatelet therapy】

Britich jormal of Anaesthesia 111(S1):i3-i17(2013)

 

DAPTの最低限の期間としては、POBAだけなら2週間、BMSなら4-6週間であるが、DESは不明である。

周術期におけるDES留置後のDAPTは、2007年のACC/AHAガイドラインでは12ヶ月、2010年のESCガイドラインでは6か月がrecommendされている。

いくつかのランダム化試験で、DAPTを短縮しても心血管イベントが増加しないことが報告されている。

ただ、現時点ではDAPTの期間と外科的手術のタイミングについては、明らかではない。ACS、分岐部病変に対するPCI、多枝へのPCI、overlapping stents、LVEF<30%、腎不全、DMではstent endothelializationが遅延する原因となる。低リスク・中リスクの患者では6か月のDAPTでよいかもしれないが、高リスクなら12か月続けた方がいいかもしれない。