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再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症に対する糞便移植の投与経路

Effect of Oral Capsule– vs Colonoscopy-Delivered Fecal Microbiota Transplantation on Recurrent Clostridium difficile Infection
JAMA. 2017;318(20):1985-1993.

◇リサーチクエスチョン
再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症(RCDI)への糞便移植の効果は、投与経路により異なるか?

◇PICO
P:再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症(RCDI)
I:カプセルによる糞便の経口投与
C:大腸内視鏡による糞便の投与
O:12週後のRCDIの治癒率

inclusion criteria:3回以上のCDI発症、3回/日以上の軟便、DCtoxinや遺伝子陽性
exclusion criteria:IBDや抗癌剤治療など合併症を有するCDI

方法:VCM125mg×4/日、10日間以上の投与を行う。PPIを内服している場合は中止。糞便移植の前夜にエリレングリコール4Lを服用する。大腸内視鏡群では、360mlの糞便の懸濁液を盲腸に注入。経口投与群では、40カプセルを監視下で内服する。糞便は健康な7人のドナーから採取する。糞便を生食と混ぜて、濾して、グリセオールと混ぜて、遠心分離して、などの操作を行う。経口投与群では、それをゼラチンカプセルに入れる。

◇試験の概要
デザイン:RCT(非劣性試験)
地域:カナダ
登録期間:2014年10月〜2016年9月
観察期間:12週
症例数:116例(経口投与群57例、大腸内視鏡群59例)
解析:per-protocol解析(経口投与群53例、大腸内視鏡群52例)
スポンサー:企業の関与なし

◇結果
▶︎12週後のRCDIの治癒率
両群とも、96.2%(difference:0%、1-sided 95%CI:−6.1%、P < .001) ▶︎患者1人あたりのコスト 大腸内視鏡 カナダドル$1120 カプセル カナダドル$395 ◇まとめと感想
再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症に対する糞便移植は、カプセル化したものを経口摂取する方法は、大腸内視鏡で大腸に直接注入する方法と比較し、非劣性であった。

40カプセルの糞便を飲む・・・、大変な治療です。